2018.2.1(木) 次世代電池技術セミナー
次世代電池技術セミナー
日時:2018年2月1日(木) 13:00~17:00
会場:九州大学筑紫キャンパス 先導研111号室(中央コピー室横)
プログラム
13:00-14:15 「構造設計が拓く新しい電池の可能性」
首都大学東京 棟方 裕一 先生
概要:
現在主流のリチウム二次電池だけでなく、旧来より用いられている電池群においても、電池のエネルギー密度は出力密度とトレードオフの関係にある。すなわち、高いエネルギー密度を実現しようとすると、出力密度が低下してしまう。このトレードオフの関係は、電池の構造に起因している。本講演では、高容量かつ高出力密度を実現できる新しい電池構造の構築を紹介する。
14:15-15:30 「有機材料の酸化還元反応を用いる二次電池の可能性」
産業技術総合研究所 八尾 勝 先生
概要:
酸化還元活性な有機材料をLi二次電池の活物質として用いることで,資源リスクが低減する。その上,有機系材料に特徴的な多電子移動型の反応が利用できれば,電極の高容量化にもつながる。
本講義では,我々がこれまで報告してきたキノン類やインディゴ類を中心に有機活物質の電極特性を概説し,加えて,電荷担体としてNaやMgを使う系への展開も紹介する。最後に有機活物質を用いた電池の課題と展望を述べる。
15:30-15:45 休憩
15:45-17:00 「蓄電池の全固体化を目指して-全固体電池の基礎と研究開発状況-」
東京工業大学 平山 雅章 先生
概要:
全固体電池は、近年材料開発の進展によりエネルギー密度と信頼性に優れる次世代電池として実用化の機運が高まっている。
本講演では、その性能を決定づける固体電解質材料と電極/電解質界面現象を中心に、基礎および研究開発状況について紹介する。
問い合わせ先
九州大学先導物質化学研究所
教授 岡田 重人
E-mail: s-okadacm.kyushu-u.ac.jp
Tel:092-583-7841
update 2018.1.16