蓄熱技術研究分野 – Jin MIYAWAKI –
エネルギー貯蔵部門 蓄熱技術研究分野
研究テーマ事例
- 吸着式ヒートポンプ用高性能活性炭の開発
- 固体NMRを用いた細孔内分子挙動の解明
- 分子プローブ-固体NMR法による炭素表面特性の解明
- 分子吸着選択性多孔性炭素材の開発
研究概要
表面および細孔内部での分子・イオン吸着現象の理解に基づき、吸着式ヒートポンプを始めとしたエネルギー・環境分野への応用を目指した高機能性多孔性材料、特に炭素系多孔性材料の創製を行っています。例えば、固体NMRと分子プローブ法を組み合わせることで、極性分子が表面官能基と強く相互作用し配向吸着状態にあること、これにより細孔深部への拡散が阻害され吸着量が減少することを見出しています。また、ニーズに合わせた細孔構造制御により、市販活性炭の1.7倍の吸着能を有する新規活性炭の調製にも成功しています。さらに、熱物性向上を目指し、炭素繊維との複合化などの研究を進めています。
微細構造単位に基づく活性炭細孔構造モデル
微細構造単位(マイクロドメイン)の認識とそれに基づいた活性炭の細孔構造モデルを提唱
固体NMRを用いた炭素細孔内でのエタノール吸着状態評価
炭素細孔内の表面官能基によるエタノール分子の配向吸着および吸着阻害を確認
新規開発活性炭の吸着式ヒートポンプへの応用
細孔構造を制御することで、市販品の1.7倍の吸着能を有する活性炭の製造に成功